絵画教室・写真教室 のら猫同盟は、初心者の方でも絵画と写真が基礎から手軽に楽しく学べる教室です。講師や生徒さん同士の対話やコミュニケーションを通して、新たな発見や交流の場をご提供したいと思います(対象は概ね15歳以上ですが、中学生もご相談可)。
のら猫同盟では、絵画も写真も表現手段(技法)は違っても、本質的には同じ平面芸術と考えています。「絵画とはこうあるべき、写真とはこうでなければならない」という既成の枠組みに囚われずに、自由な発想で独自の表現を目指していただきたいと思います。
少人数のアットホームな雰囲気の中で、一人一人のご希望に対応し、それぞれの適性や力量に応じて個別にアドバイスをいたします。全くの未経験でも基礎から少しずつ積み上げていくことができます。
予約制で月1回から手軽に始められるうえに、曜日や時間帯や回数も自分の都合で選べて、マイペースで続けることができます。お休みされてもその月内でしたら振替受講できます。
教室は、名古屋市中区の新栄町駅から徒歩約5分(高岳駅からは約12分、栄駅からは約15分)で、お車でお越しの方は 近くのコインパーキングをご利用ください。駐輪場は、マンション入り口にあります。
のら猫同盟は、アートとは何かを、絵画や写真という"ものづくり"の楽しさをいかにしてお伝えできるかを、日々考えています〜(=^ω^=)
◆アクセス
絵画教室・写真教室 のら猫同盟
〒460-0007
名古屋市中区新栄1-5-18メイプルアネスト新栄702号(地下鉄新栄町駅徒歩5分)
のら猫同盟への道 Google Map
TEL 052-253-5623
(→授業の妨げになりますので、SEOなどの勧誘は一切お断りします)
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[last update 2024.8.11.]
◆教室の沿革と概要
のら猫同盟は、1998年に名古屋市瑞穂区の新瑞橋駅近くにあった古いアパートの一室から始まりました。
その後、アトリエを→覚王山→新栄町と移転し、生徒さんのニーズをくみ取りながら試行錯誤を繰り返し、徐々にカリキュラムや設備や受講システムを充実させ現在に至ります。講師との対話を通して、絵画や写真の技法だけでなく、幅広く深く美術全般の知識を総合的に学ぶことができます。
また定期的に、作品発表の場としての"展覧会"を開催したり、スケッチ会や撮影会を兼ねた遠足のような"野外実習"を企画し、美術史などの勉強会として"ゼミナール"を行い、その都度パーティーやランチ会など開催して生徒さん同士の交流を図る場を設けています。
絵画や写真を孤独にストイックに長く続けていくことは至難の技です。ぜひこのような場所を利用して、同じ趣味を持った仲間と一緒に、楽しく学んでいただければと思います。
◆美術の学び方
24歳の時、全くの独学で一から美術を勉強し始めた頃、何をどうしたらいいのかさっぱりわかりませんでした。色々な技法書を読みあさったり、高校の美術の先生や芸大出身の方にアドバイスを求めたりしましたが、わからないことだらけでした。
そして長年悩みながらも制作を続けてきてわかってきたことは、そもそも美術において(絵画も写真も)、何が正しいかということは正解があるわけではないということです。だからこそ、自分の頭で悩んで作品をひねり出していくしかありません。ものを生み出すということは、そういうことだと思います。
そして美術は、科学技術などと同じで、長い年月をかけて多くの先人たちが努力を積み重ねてきたことによって少しずつ発展してきた文化です。つまり後天的に学習された能力と言えます。そして学習のほとんどは、イメージを見ることから吸収されます。原始人や無人島で生まれ育った人は、恐らくほとんど絵が描けないことでしょう。それは絵を見たことがないからです。我々が誰しもある程度絵が描ける(写真が撮れる)のは、世の中にたくさんのイメージが溢れかえっているからです。
ですから、我々が美術を始めるとき、先人の好きな作品を真似して少しずつ自分らしさを加えていけばよいのです。
もちろん基本的なこととして、「デッサンのコツは何か?」「クロッキーは何のためにやるのか?」「色彩をどのようにコントロールしたらいいのか?」「油絵と水彩の技法的な違いはどこにあるのか?」「構図をどうやって考えればいいのか?」など、初心者の方はたくさんの疑問をお持ちだと思います。
もし自分が初めて絵や写真を習うなら、そんな疑問に答えてくれる場所があったらいいなと思ってこの教室をやっています。写真教室は、カメラという道具を使いますが、基本的には絵画教室と同じです。基礎的な知識や技術を身につけて、先人の作品を真似しながら自分らしさを表現していきます。そしてたくさん作品を作れば、自然に技術は身に付き自分らしさも現れます。
絵画も写真も、最終的には、そこにどんな自分らしい思いを込めるかが重要になってくると思います。
◆写真の可能性
写真は、どうしても写真という枠組みの中で限定された表現や価値観に囚われてしまいがちです(これは絵画でも同じことが言えますが…)。
例えば、ピンボケせずに、美しくバックをぼかして、ブレずに、正確な露出で、「SNS映え」「お洒落で綺麗なかわいい写真」「生き生きとした表情」「決定的瞬間」などを狙うことがそうです。最初の導入口としてはそれも悪くないですが、写真を美術として捉えたとき、もっと奥深く無限の可能性を孕んでいることに気付きます。そのレベルで満足せずに、もう一度幅広く美術を学び写真の基礎的な技法をしっかり身に着けることが、次のステップに大きく飛躍するきっかけになると思います。
写真は、美術の中の一つの形態であり表現手段であり技術でもあります。単に風景を切り取るのではなく、人間がカメラという道具を使って、絵(画像)を作り込むことと言えます。
そして一つのテーマを表現するのに、どうような風景の中で、どのようなモチーフを、どのように配置して、どのように光をコントロールし、どのような機材を使って、どのように撮るか…。そして撮影した素材をどのように加工して最終的な作品に仕上げるか、というたくさんの選択肢を経て作品が完成します。
昔はフィルム一眼レフなどの難しいカメラを使って、自分で苦労して現像処理までして一枚のプリントを仕上げたものですが、今では手軽にスマホで撮ってアプリで自動加工してSNSにUPするというのが一般的な楽しみ方になりました。
一眼レフは重くてかさばるし難しそうだけど、スマホでもけっこう綺麗に撮れちゃうので、どうしても手軽で楽な方に流れてしまいがちです。しかしながら、写真というものは交換レンズや三脚やストロボを使うことでものすごく表現の幅が広がります。道具に使われるのではなく、道具をコントロールして使いこなすことが大切です。商業カメラマンが今だに一眼レフを使うのは、それなりの理由があるからです。
そして画像というものは、機械的に作られるものではなく、本来人間が自らの感覚で作り上げるものです。カメラやアプリが自動的に作った画像に比べて、Photoshopなどを使って自分でRAW現像から作り上げた画像の方が断トツにいいものになります。フィルムなら、現像はお店に出さないで、自分で暗室で納得のいくプリントを仕上げる楽しさ・素晴らしさを体験していただきたいです。
苦労を重ねてできあがった一枚の写真は、レベルが一段上の格別なものになります。
ぜひ、この教室でしっかりとした写真(=美術)の土台を築いて、自分だけの新しい表現を生み出してください。
(のら猫同盟 代表・講師 ハラケンジ)